2014年8月11日月曜日
ミニフロートのパワー・アップ(1)
ミニフロートは水耕栽培の強力な助っ人として、今まで120個程水耕栽培愛好者のお届けをしています。風太くんの所でも10個稼働中で多収穫を支えています。
電気・ポンプ・センサースイッチ不要で手のひらに収まる大きさで使い勝手が良いのですが、唯一の欠点は水の供給能力が低いと言う事です。
ミニフロートはピン1本を抜けば4部品に簡単に分解できます。本体内を見ると水の通路は1mmと非常に狭い、これをタンクとの高低差だけで水を流し込む為、給水能力は約100cc/1分程度と貧弱です。
風太くんは当初5台のプランターを接続して使っていましたが、夏場は植物の吸水能力に追いつかず、昼は液面が大きく下がり、夜に回復するという状況でした。
そこで、3台以下のプランター接続を標準に読者の皆様に推奨しています。
それでも吸水能力の旺盛なトマトやゴーヤでは給水能力不足を感じました。
トイレで使うボール・タップは値段が高くて大きく、穴径も小さく採用却下、穴径が大きく、低水圧で使用するフロートは無いか探してみても見当たりません。
それならば穴を広げたらどうか?と考え、実験して見ましたら、上手くいきましたので紹介します。
手順は
①内径5mm外径6mmのステンレスパイプをホームセンターで入手。
②パイプカッターで15mmの長さに慎重に切断する。
③切断したパイプの1方の切断面を油砥石で慎重に研磨し端面を滑らかにします。
この部分で止水弁と接し水のON/OFFを制御しますので密着する様に滑らかにします。
③鉄工用ドリル13本セット(1200円)で2mmから順番に0.5mmずつ穴を広げて行き、最後に6mmのドリルを通す。本体の中心に沿って慎重に開けてください。
④15mmステンレスパイプの研磨した部分に近辺に万能接着剤を端面に付かない様に塗布してミニフロート本体側のネジの部分から挿入する。この時、接着剤が内側ネジ部に付着しない様に注意する。
⑤パイプが本体内端から僅かに出る所まで挿入して、接着剤が乾くのを待つ。このわずかに出ているかどうかは爪楊枝の先などで確認します。出過ぎるとフロートの水止栓の可動範囲が狭くなり機能しません。
⑥あとは再組立てです。これで水路が5mmのパワーアップ型ミニフロートが完成します。給水能力は計算上25倍です。実際使ってみるとフロートが効かないフリーな状態では水が勢いよく流れ、フロートが効くと今まで通り止まります。
こうなった時の次のネックは4mmパイプとその継手です。継手の内径は2.5mmで4mmのパイプを使う限り避けられません。このパイプと継ぎ手部分もゴミつまりのトラブルが多い。そこで考えたのはL字接手の雌ネジを使わずにゴムホースを直接つなぐ方法です。小径ゴムホースの中の内径9mm外径13mmホースを使います。L字継手のネジ山をカッターナイフとヤスリで削り取り外径を滑らかにペーパーで仕上げます。
少し硬いですがホースをL字継手につけて完成です。
ラベル:
水奴隷から解放される自動給水装置の製作